一枚の扉に、ふたつの表情。
2026/10/24
一枚の扉に、ふたつの表情。
今回製作させていただいた、チーク材の木製扉。
片面は、雨に濡れても水が流れやすいように、2mmほどの目地を入れ、木の動きも考慮した仕上げに。
もう片面は、一本一本、手作業でハツリ加工を施しました。
均一ではない、手仕事ならではの凹凸。
光の当たり方によって陰影が生まれ、木の表情がより豊かに感じられます。
取手にに使用するのは、伝統工芸の南部鉄器。
重厚感のある鉄の質感と、チーク材の温かみ。
異なる素材が互いを引き立て合い、扉に静かな存在感を与えています。
チークは、耐久性や耐水性に優れた木材。
その丈夫さゆえに、加工には手間もかかります。
ただ、カンナの刃がすぐに切れなくなったり、思うように進まなかったり。
それでも、時間と手間を惜しまず、少しずつ木と向き合いながら仕上げていくと、手をかけた分だけ生まれる表情があります。
機械では表現しきれない、手仕事の跡。
木が持つ本来の美しさを大切にしながら、手仕事でしか生み出せない表情を。
そんな想いを込めて製作しました。